デザインサービス市場の課題
デザインサービス事業は、お客様が作るべき機能を最初に決める必要があります。それが要件定義です。しかし、要件は日々変化するために予測することは難しく、最終版として要件定義することは出来ていないのが現実です。最初に作った要件定義で出来上がった頃に市場環境が変わってしまい、使い物にならないものが出来上がるリスクもあるのです。デザインサービス会社は、一般的に一括請負で受託しているために「開発する」ということだけを価値とすることになりがちで、その成果物がお客様のビジネスに貢献するか、しないかについては意識が弱くなってしまいます。こうしたスタンスは、お客様にとって嬉しい訳がありません。お客様が実現したいのは、その成果物を使ってビジネスを成功させることです。成果物を使い始めることで初めて価値が産まれるのです。お客様にとって成果物を作って完成させるだけでは価値が産まれていないどころか、(デザインサービス会社に)投資をしている訳ですのでマイナスからスタートすることになるのです。
要件定義という未来予測は難しい
要件定義が決まらないまま開発に入ることがあったり、要件定義で決めた内容では本当の要件を満たすことができずに途中で仕様変更とそれに伴う追加費用が発生したり、最終的にできあがったものも満足のいかないままの状態で、担当したエンジニアは去ってしまって、メンテナンスができなくなる・・・・、ということが起きているのが実態だと思います。
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完成リスクを引き受けることの弊害
予測が難しい仕様変更に対してマージンを持ってコスト設計するということです。デザインサービス会社は、起きうるリスクを積み上げて、沢山の機能を作るような見積を行うことになります。それは、そこがデザインサービス会社にとってそのまま利益の源泉になると同時に、それだけのマージンを頂かなければ完成までのリスクを引き受けることができないのです。
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優秀なエンジニアの確保が困難に
「一括請負」の見積もり単位は「人月」です。人月は時間契約ということで時間内で「完成」させることを求められます。完成させることを時間で契約するということは、エンジニアに求められるのは質よりも単価の安さだけになってしまうケースが多いのです。そうすると、お客さまにとっては優秀なエンジニアに担当してもらうことが難しくなる可能性があるのです。
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ビジネスモデルとポジション
スターラップ・テクノロジーのビジネスモデルはファブレスとオンサイト(共創)を基本としています。半導体メーカーの開発部門、ファブレスの開発会社(メーカー系/独立系/ユーザー系)をターゲット顧客としたサービスを提供いたします。現在は半導体ハードウェアのデザインサービスが主軸となっております。今後、デジタル信号処理(音声、画像)技術のアプリケーション実装を中心とした組込みソフトウェアのデザインサービスについても事業拡大予定です。
デザインサービス市場においてコスト高の要因となっている、「成果完成責任」、「契約不適合(瑕疵担保)責任」などの契約交渉に時間を掛けず、お客様との共創に重点を置くために
- 定額制(低コスト)
- 次世代型派遣ビジネス(派遣2.0):改善や提案などを主体的に行う派遣
- アジャイル型開発受託:最終仕様、最終納品に縛られない共創型開発受託
デザインサービス提供ドメイン
スターラップ・テクノロジーのデザインサービスドメインは、要件定義から物理設計までを3つのプロセスに分けてご提供します。
- フロントエンドプロセス:要件定義、アーキテクチャ設計、論理設計・検証
- ミドルプロセス:論理合成、テスト容易化設計(DFT: Design For Test)
- バックエンドプロセス:レイアウト、スタティック解析(STA)、物理検証
主な業務経験
適用システム
半導体(LSI)プロセステクノロジー
FPGAテクノロジー
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Processor
OS
開発言語
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設計ツール
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